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一つ前へ

 

ぱそこんそんなにたのしいの?


「――おねいさんおねいさん」
「ん?」
「さっきからなにやってるの?」
「パソコンしてるの」
「そうなんだー」
「うん」
「……」
「……」


「おねいさんおねいさん」
「ん?」
「ぱそこんで、なにしてるの?」
「インターネットよ」
「そうなんだー」
「うん」
「……」
「……」

「おねいさんおねいさん」
「ん?」
「いんたーねっとで、なにしてるの?」
「しらべものしてるの」
「そうなんだー」
「うん」
「……」
「……」

「おねいさんおねいさん」
「ん?」
「わたしね、おっきくなったらおねいさんみたいにおっぱいおっきくなるんだ、でね、じぶんでたゆんたゆんしてあそぶの。 でねでね、おねいさんよりもっともおっとおっきなおっぱいになったら、こんどはそれにじぶんでのっかってね、たまのりみたいにしてあそぶの」
「おっきくなったらいいね」
「うん!」
「うん」
「……」
「……」

 きょうのおねいさんは、なんだかほんのちょっぴりおかしい。
 ぼーっとしててうわのそらで、なんだかとおくにいるみたい。
 ぱそこんばっかりみつめてて、ちっともわたしのほうをみない。
 ぱそこんそんなにたのしいのかな、わたしはとってもつまんなかった。

 

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