そらがないたひ |
あめがざーざー、あめがざーざー。 おねいさんいないとこわいけど、わたしはつよいからへいきだよ。 そらがごろごろ、ごきげんななめ。 ときどきぴかっとひかるけれど、わたしはつよいからなかないよ。 あめがしとしと、つかれもよう。 こわいのどっかいっちゃったけど、まだまだおねいさんかえってこない。 あめがぽつぽつ、なきやんできた。 かえってこないおねいさんを、びっくりさせよとひらめいちゃった!
やっとかえってきたおねいさん。 「……どこにいるの?」 きょろきょろみまわすおねいさん。 「ねえちょっと、返事して。 どこ?」 ようふくだんすにかくれたわたし。 「ねえ……! もしかして一人で外、出ちゃったの……?」 あたふたうろうろおねいさん。 「警察に電話しないと……いや、まだ近くかもしれないし近所を探してから……」 まんをじしてのとうじょうに、ひめいをあげるおねいさん。 「……もうっ、そんな所に隠れてるなんて! ……本気で心配したんだよ!?」 おおごえあげるおねいさんに、わたしのほうがびっくりだった。 「お願いだから、おねいさんをびっくりさせる事はしないで? ね?」 そんなにびっくりしちゃうものかな、きゅうにでてきておどろかすのって。 |